2013年12月14日、名古屋栄でRed Bull主催の熱いアートイベントが幕を開けた。 会場には全国各地の学生による個性溢れる作品たちが一同に並び、観る者の心を躍らせた。このRed Bull主催の学生“ラクガキアート”コンテスト、Red Bull DOODLE ARTは、これまでにオーストラリア、ロシア、UAEなど世界中のキャンパスで開催。日本では2011年の開催に続き2回目の開催となった。最終審査となった当日は、全国各地のキャンパスでの1次予選、Facebook上での2次予選を勝ち抜いたファイナリスト15名が名古屋に集結。各々の作品に込めた想いをぶつけた。
ラクガキアートの魅力とは?
今回のコンテストのラクガキならではの見どころを、審査員の一人を務めるアーティストtrip氏は次のように語る。 「今回のコンテストはテーマがないので、その人がそのとき書きたいものを自由に書くことができるというところが最大のポイント。ぱっと見たときのアイキャッチが強いもの、存在感があるものが高い評価の対象になると思います。」 舞台上でのファイナリストによるプレゼンののち、3名のアーティストによる審査が行われる。 15名の学生たちが各々の作品をアピールしたプレゼンは、作品のみならず彼らの風貌、語り口調にまで個性がにじみ出た刺激的なステージとなった。 審査の結果、優勝から3位までの栄光に輝いたのはこちらの3作品!
優勝 森本 啓介さん
いつもしっかりとレイアウトを決めてから書くことが多く、今回も自分が一番納得する形に仕上がるまで何度も書き直しました。最もこだわったポイントは、髪や顔を構成しているひとつひとつの要素が流れの上で動いて見えるように描くことです。
2位 枝元 菜々さん
3位 吉田秋河さん
その他の作品もオリジナリティ、技術の両面でとてもハイレベルなものばかり。作者の心をそのまま写し取ったような作品の数々は、観客の心を打つ強いエナジーを感じさせた。
さらにイベントは続き、アフターパーティーではラクガキアートにとどまらず、ダンスや三味線など様々なジャンルのアーティストが会場を盛り上げた。
▲三味線演奏者 山口晃司さんの演奏
学生だからできること「学ぶより遊べ」
今回審査員である3名のアーティスト、trip氏、YOICHIRO氏、ina takayuki氏が学生へのメッセージとして述べたこと、それは「遊ぶことの大切さ」だった。
作品を作る上でも「まず自分がにやっとすること」を何より大切にしているというtrip氏は、学生時代も遊びから多くのことを学んだという。
今回のファイナリストたちも、描くことを心から楽しんでいる点が最も印象深く、魅力的に感じられた。彼らがラクガキという「遊び」に自分を落とし込んで素晴らしいアートを作り出したように、あなたも「遊び」から世界を広げ、心から楽しめる何かで自分を表現してみてはどうだろうか。
参加者のクリエイティビティを存分に刺激するアートイベント、Red Bull DOODLE ART。
作品を見て、自分も何かやってみたい、何か表現してみたいと感じた人も多いのではないだろうか。
その気持ちを手に込めて、みなさんにもまっさらなノートを開いてみてほしい。