「こだわりを忘れずに作りたい」。企画部・新リーダーが語った使命と心意気
『粋』スタッフたちはどのようなことを考えて誌⾯を制作しているのか? 彼らの思いに迫る粋 Web 限定企画「スタッフに訊く!」
#2では、企画の立案や文章執筆を担う部署・企画部の新リーダーに就任したなうが登場。『粋』のスタッフとして大切にしていることを、熱く語ってくれました。聞き手は企画部の村尾でお送りします。
『粋』は熱意を共有できる場所
―『粋』に入ろうと思った理由は何でしたか?
1年生の秋にたまたま Twitter から『粋』のオンライン説明会に参加し、ノリと勢いで入部を決めました!
―フリーペーパーを制作することの醍醐味はどこにあると思いますか?
ゼロからモノを作る体験ができるところです。『粋』では大人に指図されることはありません。また、同じように「作る」ことに興味がある人と、熱意を共有できるところも魅力だと思います。先輩から受け継いだ自由な雰囲気も素敵です。
企画部長になって『粋』が大切になった
―企画部長に就任したときのことを聞かせてください。
リーダーは他の人の方が適任だと思っていたので、企画部長になるつもりはありませんでした。勇気が必要な決断でしたが、企画部長になったことで『粋』が大切なものになりました。
―もうすぐ就任から半年が経つけれど、今はどう思っていますか?
企画部長になって良かったです。『粋』は私の日常をより豊かにしてくれます。スタッフのみんなにとっても、『粋』がやりたいことを実現できる場で、さらに毎日にとってプラスになる場であるように願っています。そして、みんなにとってそうであるように努力することこそが、私の役目です!
「悔しさ」を大切にする
―「和紙の世界」(72 号収録)の企画責任者でしたが、どうでしたか?
「和紙の世界」は、新聞で小原和紙工芸の存在を知ったことや、名古屋市の素敵な紙の専門店に行きたいと思ったことなどがきっかけでした。いろんな人と企画を通して出会うことができ、本当に勉強になった企画です。
とても楽しかった一方で、「もっとできたはずなのに!」という悔しい気持ちがあります。たとえばデザインとの連携や、企画の作り方など……。でも、そういう「悔しさ」が感じられなければもう成長できないと思うので、改善点は意識的に探すようにしています。記事を見て一目で改善点や粗い部分が見えてくるのは、私がプロとは程遠い証拠です。
心だけは凜としていたい
―『粋』を作る時に大切にしていること・大切だと思うことは?
「なんとなく」やらないということです。常に自分の仕事に誇りを持ち、こだわり抜いて誌面を作りたいです。でも決して強いわけではないので、少し気を抜けば「悔しい」という気持ちは忘れてしまいます。最低限の仕事しかしなくても、他のスタッフが頑張ってくれるおかげで『粋』は完成してしまうからです。
でも、私は忘れていく自分自身を許せません。だから、心を込めて誌面を作ることを心掛けたいです。
―これまでの編集者生活で印象に残っている出来事は?
72 号特集の「和紙の世界」で友だちがかけてくれた一言です。特集企画の責任者は初めてだったので、進め方にとても悩みました。だから始めはとても不安で、怖いという気持ちが大きかったです。
でも、同じ企画チームだったいで君(現・DTP部長)が「凜としていればいいんだよ」という言葉をくれました。「がんばらなくていいよ」じゃなくて、「なうちゃんならできる」と言ってくれたことが、何よりうれしかったです。
そしてその言葉のおかげで、迷いは消えました。私は格好つけるのが苦手だし、しっかり者ではないけど、心だけは凜としていたい。その時からずっと変わらない目標です。
―あなたにとって、『粋』とは何ですか?
自分との戦いの場です。常に戦っていたいです。
『粋』は読んでくださる方がいて初めて完成するもの
―スタッフの仲間たちに伝えたいことはありますか?
信頼しています。同期の仲間たちのことを考えると「少数精鋭」という言葉が思い浮かびます。後輩にもいえることですが、私はみんなのことをまだまだ知らないし、みんなもあまり私のこと知らないと思うので、まずは会いたいです!(笑)
後輩のみんなは、すごい可愛い……。やりたいことをどんどんやってほしいし、私はみんなが何かをしたいと思ったときに、背中を押せる先輩を目指します。
―読者に伝えたいことはありますか?
いつもありがとうございます。オンラインでの活動が続いているためか、読者の皆様の視点に立つのは難しく感じます。でも『粋』は読んでくださる方がいて初めて完成するものです。温かい目で見守っていただけるとうれしいです。
インタビューを終えて―聴き手・村尾のひとこと―
「スタッフに訊く!」担当者よりお知らせ
当連載では、内容の向上や今後の企画の参考とするため、読者の皆様にアンケートへのご協力をお願いしております。『粋』は読者の皆様のご支援があってこそ成り立っており、皆様の感想は我々スタッフ一同にとっても大きなモチベーションになっておりますゆえ、ぜひとも感想をお聞かせいただければと思っております。よろしくお願いいたします。