「『粋』は好きなものや好きなことが詰まった居場所」。 新編集⻑が語る『粋』のこれまでとこれから
『粋』スタッフたちはどのようなことを考えて誌⾯を制作しているのか? 彼らの思いに迫る粋 Web 限定企画「スタッフに訊く!」
記念すべき #1では、この4月から『粋』編集部の新編集⻑に就任するほのちが登場。これまでの活動で感じたことやこれからの意気込みを語ってくれました。聞き手は企画部の村尾でお送りします。
企画と自分
―元々『粋』に入った理由は何ですか?
もともと雑誌や本が好きで、大学生の間にその制作に触れることができるのがすごく魅力的だったので、入部を決めました!
―これまでに「粋的!自己紹介百科」(69号)や「空きコマの達人!」(71号)を発案者として担当してきたと思いますが、これらの企画に関するエピソードを聞かせてください。
私は基本的に、くだらなくておもしろい企画が好きなので、読者の方がちょっぴり笑えるような企画はどんなものかなと考えながら誌面を作っています。
「空きコマの達人!」だったら、「東山動物園に行きたいけど忙しいな」と思っていたとき、空きコマの時間に弾丸で行けることに気付き、誌面で紹介したら時間活用の可能性を見出していただける&何をしているんだ感を楽しんでいただけるかな、と考えたことがきっかけになっている企画です。最終的におもしろくなったのかは分からないですが(笑)
制作を通して感じたのは、限られたページ数で企画を完結させることの難しさです。要素を詰め込みすぎていつもギチギチにしてしまうことを反省しています……。
―これまでの活動で印象に残っている出来事は何ですか?
68号(2021年1月発行)での「ステキ旅」(旅行企画)です!
初めて自分が実際に制作にかかわる号で、コロナ等いろいろな影響で「ステキ旅」の執筆を自分が担当することになりました。私は取材へ行って文章を書いた以外に何もしていないのですが、初対面の先輩といきなり沖縄に行くことになったのは印象に残っています(笑) ハードスケジュールの中、現地で食べた夕ご飯のおいしさは忘れられません。何もできない私をどうにかしてくださった先輩方には頭が上がらないです。
また、この号では初めて自分が書いた文章を先輩方が校正してくださったり、実際に冊子として発行されたりする経験ができてすごくうれしかったです!
編集長として
―編集長になろうと思ったきっかけは何ですか?
大好きな『粋』を守っていきたいと思ったので編集長になりました。
――初めて編集長という立場で制作に関わった73号はどうでしたか?
率直に言ってしまうのなら、大変でした!(笑) 今までは、自分が所属している企画部としての仕事をこなしていけばいい、と考えていましたが、すべての部署や企画に気を配らないといけなくなり、自分が3人ぐらい欲しかったです。そんな中でも、なんとか形にすることはできましたが、もっと頑張らないといけないなと思います。
『粋』と自分
―これまでの活動を通して感じた、『粋』の魅力は何ですか?
『粋』の中で経験できることが、自分が想像していた以上に幅が広いです。それが魅力の一つなのかなと思います。大学生で一から誌面を作っていくことはもちろん大変ですが、大学生だからこその自由な制作が許されていると感じます。制作を通して、自分の興味を追求することもできますし、まったく知らなかったことに出合うこともできます。単にフリーペーパー制作をする経験だけではなく、その中にある素敵な人やものとの出会いを大切にしたいです。
そして、やっぱり私は文章を書くことが好きなので、文章を書いて、発表できる場が設けられていることがとてもうれしいです! 私が目指しているのは、読んでいてときめくような文章なのですが、なかなか自分が納得する文章を書くことができません。引退するまでにできたらいいなと思います。
―今後の展望はありますか?
スタッフのみんながやりたいことを叶えられる環境を作っていきたいです。『粋』とみんなを支えることができるように頑張ります。
―あなたにとって『粋』とは何ですか?
私にとって、『粋』は好きなものや好きなことが詰まった居場所です。好きだからこそ、大変な中でも活動を続けられているのだと思います。
読者の皆さんに感謝
―周りのスタッフに伝えたいことはありますか?
同期には、みんなが同期で良かったなと思っています。私たちの代は、パンデミックの最中に大学生活が始まったことでとても人数が少ないです。このような状況の中でも『粋』を続けていくことは、このメンバーでなければ無理だったんじゃないかなと思います!
後輩たちは、私たちの代にはない大胆さを持っていてすごいなと思っています。自分の力不足で不自由な思いをさせてしまうこともあると思いますが、みんなの良いところを生かしながら、一緒に制作を頑張っていけたらなと考えています。
―読者に伝えたいことはありますか?
『粋』を読んでくださりありがとうございます。ときどき伝えてくださる「いつも楽しみにしています」というお言葉が本当にうれしいです……! 実際に顔を合わせることが難しい今、本当に誰かに読んでもらえているのかな……と思うことも多いのですが、心を込めて作った誌面が誰かの生活を彩ってくれているのなら本望です。読者の皆さんに感謝を伝えるためにも、もっと活動を頑張ります!
インタビューを終えて―聴き手・村尾のひとこと―
「スタッフに訊く!」担当者よりお知らせ
当連載では、内容の向上や今後の企画の参考とするため、読者の皆様にアンケートへのご協力をお願いしております。『粋』は読者の皆様のご支援があってこそ成り立っており、皆様の感想は我々スタッフ一同にとっても大きなモチベーションになっておりますゆえ、ぜひとも感想をお聞かせいただければと思っております。よろしくお願いいたします。