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粋スタッフの活動記

アナログな夜更かし

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今夜の空には何が見えますか?

こんばんは、写真部長とんぼです。皆さんは最近、夜空を見上げることはありますか?「そもそも名古屋では何も見えないって」、「最近部屋に籠りきりで」、一方で「天体研究会所属です」などなど。色々なお声が聞こえてきます、たぶん。ということで、今回は三河の自宅の2階からお送りする夜空のお話です。お昼にこれを読んでいる方も、夜という設定にしばしお付き合いください。

さて、最近僕は星を見て夜を過ごすことが多くなりました。5月に友人に誘われて星を見に茶臼山(一応愛知県で一番高い山です)に行き、一発目から好条件に恵まれてこんな写真が撮れました。スマホの明るさを抑えてる人はぜひ明るさ最大で見てください。

「水無川」
SONY α7iii, Tamron 24mm F2.8 Di III OSD M1:2, f2.8, 10s, ISO6400

条件良すぎます。この日は天の川が天の川として肉眼で見えました。隣にいた、望遠鏡を担いでいかにも毎週来てそうなおじさんが「ここまでの空は滅多にない」と言っていたくらいです。「星降る夜」という言葉に納得できた夜でした。

そして、ここから星空の写真にハマり、翌月にはこんなものを買っていました。

詳しい人向けに。MEADE AZM-60という口径60mmのものです。

望遠鏡です。お値段は1万円くらい。カメラマニアのレンズ沼と共にあちらも沼が深い望遠鏡の世界ではそれほどスペックの高いものではないですが、それでも小学生の時にもらった通信教育のおまけとは全く別物です。

「葉月のおわり」
SONY Xperia Ace ii, f2.0, 1/35s, ISO250

スマホを接続して月を撮ってみました。月の表面ってこんな感じになってるんですね。やっぱりクレーターが多い。でも見た目そんなにザラザラしてなさそうな場所もある。さらに、まだ上手く撮ることができていませんが、位置合わせを頑張ると土星の環や木星がちょこんと見えます。風でブレていたり、画質や解像度を追い求めると少し物足りなく感じるかもしれませんが、ベランダで5分準備するだけでこの景色が視界いっぱいに広がるので、見て楽しむにはとても満足な買い物でした。

 

8月のペルセウス座流星群の時期には旭高原に行きました。林間学校などで行ったことがある方も多いはずです。あそこも星空が非常に綺麗な場所です。

「静寂と昴」
SONY α7iii, Tamron 24mm F2.8 Di III OSD M1:2,
f2.8, 8s, ISO12800, Kenko PRO SOFTON-A (W) 使用

真ん中に写っているのが、プレアデス星団=すばるです。スバルの車のエンブレムのモチーフもこれです。

「霞に流る」
SONY α7iii, Tamron 24mm F2.8 Di III OSD M1:2,
f2.8, 9s, ISO6400, Kenko PRO SOFTON-A (W) 使用

当日は山の天気が少し怪しかったですが、粘って最後に流れ星を撮ることができました。速すぎて願い事を3回唱えている暇はありませんでしたが、願い事とて「いい写真が撮れますように」なので、まあ良しとしましょう。この帰りには朝焼けに向かって車を走らせながら帰ってきました。目に映る景色がとても綺麗な一日でした。

さてと、徒然なるままに書いてきました、星を見に行くお話。家のベランダでも、茶臼山でも、旭高原でも、夜空を見上げてぼーっとしていると色々なことが忘れられてとても落ち着きます。YouTubeとかNetflixとか、現代の世の中にはデジタルな夜更かしが溢れています。でも、ふとした時に自分の視界が画面の中で完結していることに気付く。そんな日には天体観測とか望遠鏡とかお月見とか、アナログな夜更かしもまたお勧めです。
これを書いている窓の外は曇り空ですが、次の晴れを待ちながら今回の記事の締めとさせて頂きます。ありがとうございました。

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坪内駿弥

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