熱田の歴史を伝える街
伝馬町駅は、名城線の神宮西駅と堀田駅に挟まれた駅である。「伝馬町」とは、江戸時代、伝馬役(公的な輸送を担う課役)を担当した町、という意味合いである。なお、来年(2023年)1月より、熱田神宮のアピールのため「熱田神宮伝馬町」に名称が変更される。
駅の周囲は、熱田の町が広がっている。この街は、江戸時代には鳥居前町かつ港町であり、しかも宿場町でもあった、という歴史がある。この宿駅からは桑名まで東海道の海路・七里の渡しがかつては運航されており、その名残を伝える「七里の渡し公園」がある。
今でも昔ながらの店舗や寺院が多く残されている。そのなかでも、たとえばひつまぶし屋では「あつた蓬莱軒」、和紙のお店には「紙の温度(『粋』72号特集に掲載!)」がある。