はじめまして!今年から粋に入部したDTP部のぬんちゃんです。…といってもまだ粋スタッフの皆さんとは直接お会いしたことがないので…早くあんなことやこんなことをお話ししたい気持ちでいっぱいです。
さて、今回は三重県菰野町のパラミタミュージアムで行われている特別展、「浮世絵師 歌川国芳展 躍動する構図と写実力」に訪れた話をしようと思います。歌川国芳とは、その奇抜で自由闊達な作風で人気を博した江戸時代の浮世絵師です。今回訪れた展覧会には、なんと150点もの作品が展示されていました。そのどれもに”粋”な魅力が詰まっているんです。
“粋”な遊び心
歌川国芳といえば、なんといっても遊び心のある作品ですよね。その中でも有名なのが人体合成画シリーズだと思います。今回の国芳展にも「見かけハこハゐがとんだいい人だ」が展示されていました。この作品は一見ただの肖像画ですが、よくみると14、5人の人が集まって一人の男性を形作っているのです。気持ち悪いような、可愛らしいような……お茶目で斬新な発想にクスッとしてしまいます。しかもそのアイデアを想像に留めるだけでなく、ただの肖像画と見紛うようなクオリティで形にしてしまう技量。天晴れ!としか言いようがありません。
“粋”な和装
国芳の作品における1番のお気に入りポイントは、お洒落な和装です。市松模様やギンガムチェック(弁慶格子)など多様な柄を組み合わせたモダンな着物を見に纏った女性たちからは、身体を揺らしてお喋りをしているような楽しさを感じました。昔も今と変わらず、お洒落をして心を躍らせていたんだろうなあ。
しかも色合いがこれまたお洒落なんですよ…!!藍色やオレンジ、深い緑やグレーなど、色の組み合わせ方も勉強になります。同じ絵柄で色違いの作品もあり、ときめきが止まりませんでした!
最後に
見苦しい文章だったかとは思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございます。…私の興奮は伝わりましたかね…?(笑)皆さんも是非、”粋”な浮世絵師、歌川国芳の作品を観てみてください。美術館に行くと、(本当に得ているかどうかは別にして)何かを得たような気になりますね。私は今回も例に漏れず、自分の中の何かが洗練されたような気になってウキウキで帰ってきました。これからもこの”何か”を大切に成長させて、粋の紙面に活かせる日が来ると良いなと思います。