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コラム

【THE・今夜も音楽三昧】#49「ファイナル・カウントダウン(前)」

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皆様こんばんは。今週も「THE・今夜も音楽三昧」の時間がやってまいりました。本日もよろしくお願いいたします。

さて、昨晩発表がありましたが、このコラムは次の#50で最後となります。2年前の暮れに初めて約1年、50回という連載回数を積み上げることができたのも、ひとえに毎週読んでくださった皆様のおかげです。誠にありがとうございます。

さて、そんな最終盤に入った「THE・今夜も音楽三昧」でございますが、今週と来週については「ファイナル・カウントダウン」という企画をお送りいたします。この企画が終わるとき、どの歌の話をしようか? と考え、6曲を厳選しました。こちらを3曲ずつお届けしていく流れとなります。

それでは、早速参りましょう。今週も最後までお付き合いくださいね。

1曲目

まずはこちら。

あの日描いた夢はまだ この手の中にないけど まだ終わらなくて 果てしなくて 道は続いてく
昨日の悲しみも涙も まだ渇きやしないけど 痛み堪えて 負けそうでも歩みを止めない
「LIFE~目の前の向こうへ~」(2010年、作詞:金丸佳史、歌唱:関ジャニ∞)

ドラマ「GM~踊れドクター~」の主題歌だった楽曲です。主演は、現在のテレ朝日曜朝の顔としても知られる元少年隊・東山紀之で、主題歌を事務所の後輩にあたる関ジャニ∞が担当しました(なお、メンバーの一人である大倉忠義が東山の後輩役で出演しています)。

ドラマの内容は大学病院の総合診療科のドクターの活躍を描くもので、主題歌となったこの歌の歌詞もそれに感化されてか、人生の心得ともとれる熱い内容が続きます。関ジャニ∞のバンドスタイルが前面に押し出された楽曲と言え、個人的にジャニーズ初の楽曲の中でもトップクラスの出来だと感じるナンバーに仕上がっています。落ち込んだときに聞くと、なおのこと真価を発揮してくれそうな一曲です。

零れ落ちた涙の意味を教えてよ ため息の中 ひたすらもがいて光を探してるよ
今日は泣いたって、泣いたって 「いつか笑えるはず」そう言って
空見上げて、手を広げて 明日の自分を準備して
せめてもう一回、もう一回 君がくれた笑顔で笑いたい まだまだ終わらないから
「LIFE~目の前の向こうへ~」(2010年、作詞:金丸佳史、歌唱:関ジャニ∞)

あの日交わした約束を励みに奮い立つ日々。きっとその相手も青空の向こうで鍛錬の日々を送っていると信じたい

2曲目

続いて紹介する楽曲を初めて聞いたとき、筆者はかなりの衝撃を受けました。

君ゆけば空が動く はらはらと心動く 今、愛は言葉を捨て 蒼い夜明け 抱きしめてる
「IN THE SPACE」(1979年、作詞:宮下康仁、歌唱:スペクトラム)

スペクトラムが歌った「IN THE SPACE」という楽曲です。スペクトラムは現在ですらかなり稀であるといってよい、ホーンセクションを軸とする大所帯バンド(8人組)で、2年間という僅かな活動期間の中で6枚のシングルを残し他グループなのですが、中でもこの「IN THE SPCE」が1991年にリマスタリングされたものがCD音源になるなど、代表曲となっています。

その特徴は何といっても、ボーカルの「スペクター1号」こと新田一郎の歌唱。1番から最後に至るまで裏声の身を駆使して展開されるため、女声と見間違うほどの繊細で甲高い歌唱を堪能できます。それがホーンセクション特有のサウンドとのシナジーが抜群で、文字通り宇宙に浮遊しているかのようなSFサウンドを味わうことができるのです。

最初にお伝えしましたがこの曲が発売されたのはまだ1979年。当時の人々にとって、彼らのサウンドはあまりに革新的で衝撃的だったことは想像に難くありませんね。

IN THE SPACE いいもんだね 愛は幸福(しあわせ)越えた
IN THE SPACE 夢のむこうに そして僕等はついた
「IN THE SPACE」(1979年、作詞:宮下康仁、歌唱:スペクトラム)

夕暮れ時、地平線にほのかに残るオレンジ色とその上に広がる濃淡。時折、宇宙の神秘めいたものを感じさせてくれる配色だ

3曲目

前半戦最後の3曲目は、ひとことで表すならば「豪華共演」です。

回転DOORを抜け出した時から 何故か新しい自分を感じた
「昨日みた夢はきっと叶う」と呟くよう 暖かな風が吹き抜けてゆく
「果てしない夢を」(1993年、作詞:上杉昇/坂井泉水)

1993年にリリースされた「果てしない夢を」。現在はKAT-TUNが多数起用されている「日本テレビ系列野球中継」のテーマソングとして作成されたのですが、そのメンバーは史上最強レベルの豪華面子をそろえています。 まず、この楽曲は90年代の邦楽史を語るうえで絶対に外せない芸能事務所・ビーイングの当時の二大巨塔であったZARDとWANDSを惜しげもなくこの歌のために投入して作られています。作詞はそれぞれのメインボーカルであった2名が担当し、さらに作曲はこれまたビーイングで活躍していたREVが担当。そこに歌唱時には当時売り出し中であった新鋭バンド・ZYYGも加わる、という強烈な面子を揃えました。

これだけでもありえないくらい錚々たる面構えですが、極めつけは、当時の読売ジャイアンツで監督を務めていたミスタープロ野球・長嶋茂雄が一部パートの歌唱に加わったのです。現代で言えば(と仮定すること自体がおこがましい面々なのですが)、DISH//とYOASOBIとBack Numberとマカロニえんぴつが作った楽曲に原辰徳が参加する…といった感じでしょうか。はい、えげつないですね。ちょうど1993年はサッカーのJリーグの開幕年でもあり、それに対抗した節ももしかしたらあるのかもしれません。

そんな錚々たる面々に彩られた1993年のプロ野球では、古田敦也が現在も破られていない盗塁阻止率の日本記録(.644)をマークしたり、伊藤智仁が爆速のスライダーを武器に前半戦だけで9勝も挙げて新人王を獲得するなど、ヤクルトが圧倒的な印象を残す大活躍で日本一を掴みました(なお、長嶋監督がこの歌に参加した巨人は惜しくも3位に終わっています。残念)。この名曲は、そんな熱戦続きの日々を燦然と支え続けたのです。

果てしない夢を 熱く 熱く 信じていたい to my heart!
こみ上げる涙 ずっと ずっと 胸に抱きしめ in my heart!
幸運(しあわせ)へと 走り出そう
「果てしない夢を」(1993年、作詞:上杉昇/坂井泉水)

愛知でプロ野球と言えば、やっぱり中日ドラゴンズ。昨年投手に転向したこの選手の今年の飛躍は、やっぱり期待したくなる

おわりに

というわけで、本日は「ファイナル・カウントダウン」の前編でした。最後まで読んでくださった皆様、誠にありがとうございました。

さて、次回はいよいよ本コラムの最終回です。今回同様、最後のために選んだ楽曲を3つご紹介いたします。来週も是非読んで、このコラムの結末を見届けて呉れれば幸いです。

それでは(この台詞も今回で最後ですね)、また来週もこの時間にお会いしましょう~。

作者よりお知らせ

当コラムでは、内容向上などの参考とするため、読者アンケートを行っております。ぜひとも感想をおきかせいただければと思っておりますので、以下のURLより回答をよろしくお願いいたします。所要時間は1~2分程度です。

https://docs.google.com/forms/d/1oyWzQmlP1xmSZ_x4uGCZjOHnx29GuFG_OD3jAr0fzA0

このコラムで紹介した楽曲のプレイリストを用意しました。LINE MUSICで聴くことができます。以下のURLからアクセスしてください。次回以降の紹介曲についても順次公開していきますのでよろしくお願いします。

https://music.line.me/webapp/playlist/upi7nLrdtfvhxjzl_GXu9zYQaUd_BLXPXHlL?myAlbumIf=true

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村尾 佳祐

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