商店街だけじゃない!大須の秘密に迫る
大須観音駅は、鶴舞線の駅で、伏見と上前津に挟まれた単独駅である。この「大須」とは、羽島市大須にあった真福寺宝生院が、江戸時代初期に徳川家康により移転してきたことによってついた地名である。ちなみに、羽島市のほうには名鉄竹鼻線の大須駅が存在したが、21世紀初頭の不採算路線整理の一環で廃止されてしまった。
駅周囲には、その名の通り大須観音が所在する。同寺院では国宝に指定された
古事記などの数々の貴重な文化財を所蔵していて、学術研究にも役立っている。また、上前津駅と並んで大須商店街の最寄り駅となっており、観光客の利用もみられる。
そのほかにも、北東方向に白川公園が所在しており、名古屋市科学館と名古屋市美術館が置かれている。このうち後者は名大生・南山生であれば無料で入館できるのでぜひ美術鑑賞を楽しもう。『粋』73号(2022年4月発刊)でも詳しくレポートされている。