今回は、76号「LET’S ENJOY FREEPAPER!!」でご紹介した、フリーペーパー専門店「ONLY FREE PAPER NAGOYA」オーナー 堀江浩彰さんのインタビュー記事をお届けします。
本誌ではお店にフォーカスしてご紹介しましたが、こちらの記事では堀江さん自身の考え方やスタイルに迫っていきます!
フリーペーパーだけでなく、出会いの温かさも感じられるとっても素敵なお話でした。
読んで、心動かされて「ONLY FREE PAPER NAGOYA」に足を運んでみてください💨
「紙だからこそ伝わるものがある。」
東海地方最大のフリーペーパー専門店オーナーのスタイル
名古屋駅から徒歩5分、駅前の喧騒から少し離れた路地にたたずむ「ONLY FREE PAPER NAGOYA」。2018年9月にオープンした、幅広い年齢層のお客さんが立ち寄るフリーペーパー専門店です。今回、そんな「ONLY FREE PAPER NAGOYA」のオーナーを務める堀江浩彰さんにフリーペーパーへの想いをお聞きしました。ご自身もフリーペーパー編集者として活躍する堀江さん。どのようにフリーペーパーを捉えているのでしょうか。
■会社員からフリーへ
幼少期から広告やポスターなどの印刷物が好きで、もともとは会社員としてデザイナーをやっていましたが、平均以上はできるけれど大きな功績を残せない現状に悩んでいました。「自分の代表作と言えるものを全て自分の力で作りたい」と思ったのが、フリーペーパー「屋上とそら」制作のきっかけでしたね。
■紙にこだわる理由
フリーペーパー「屋上とそら」を作り始めた2010年頃は、ちょうどブログ全盛期でした。アナログよりデジタルへの注目が集まっていた時期です。ブログは無料で、しかも短時間で情報発信が可能ですよね。確かにすごく便利です。ただ、お金と手間をかけてわざわざフリーペーパーを作っているという気概を伝えたかったんですよね。紙だからこそ伝わるものがあると感じて、紙にこだわりを持っていました。
■「屋上とそら」から広がった出会い
しかし、そうやって作ってもお店や施設に設置をお願いすると大抵は断られます。利益にならない、置く場所がないというのが主な理由です。その中でもちょこちょこ置いてもらえるお店を見つけて、少しずつ設置個所数が増えていきました。
そんなある時、沖縄のとある宿泊施設から電話があって、ぜひ冊子を設置しないかと言っていただきました。宿泊されたお客さんが僕のフリーペーパーの読者で、素敵な冊子だからぜひ置きたいというお話でした。こういった小さな出会いを拾ってきてくれるものまた、紙だからこそだと感じましたね。
■純粋に好きなことから、思わぬ扉が開くことがある
今では、大手広告代理店の方からデザインのお仕事を依頼されることも増えました。ただ「売れる」、ただ「反響がある」だけではなく、ロマンや面白みを見せてほしいということですよね。フリーペーパーを作り始めた当初は想像もしていなかったことですが、純粋に好きなことをやっていた結果、こうした出会いやご縁に恵まれることがあるということは、ぜひ学生の皆さんにもお伝えしたい部分ですね。
<INFORMATION>
ONLY FREE PAPER NAGOYA
住所:名古屋市中村区椿町 12-12 ホリエビル 2F
営業時間: 11:00~19:00
定休日:日曜日・祝日